パチンコに技術介入の要素がなくなり、確率追求の運頼りになって久しいが、相変わらず、朝の開店前、及び新台入替えの日には必ず熱心なファンが1.2時間前から行列を成す。
グランドオープンだと夕方開店にも関わらず、正午には開店待ち行列が始まっていたりする。
早くから並んでいても、決して大当たり頻発台を取れるとは保証できないし、そもそも大当たり頻発第なんてのは理論上は存在しない(違法操作、違法ロムの話は別にして)ので、全く意味のない行列だと思うのである。また行列の客層の中でも、特に常連のおばちゃん連中が連れ立って並んでいるとき、必ず口にするのが、パチンコ店の悪口と、自分の負け話である。
「この店は全然出ない」「昨日いくら負けた」とか、まるでパチンコ店から大切なお金を搾り取られてるのを喜んでいるかのようで、そんなおばちゃん同士の会話を耳にする度に内心「じゃあ、来なけりゃいいじゃないか」と思うのである。
そしていよいよ開店時間が来てシャッターが開く。シャッターが30センチ位空いたら行列先頭の若者が半身を滑り込ませて、店内に入って、自分自身及び友人の台をキープする。
その際、時折起きるのが、複数人によって台の所有権争いである。その台で打ったからといって必ず3000円以内で大当たりを引けるという根拠もないのだから冷静に見れば滑稽。パチンコ店側から見ると、カモ同士が騒いでいるだけ。「ごちそうさま」という感覚であろう。そしてスタートし、2.3分で最初の大当たり台が出、その後も同様に2.3分毎に大当たりが出始める。
店のアナウンスがその都度高らかに叫ぶ。1時間位経過し、約1万円強投資したくらいで、席を立ち始める客が出る。
必ずといっていいほど、店の悪口と台の悪口を言う。無駄な時間と無駄なお金の浪費。行列してもしなくても勝ち負けはほぼ影響ないであろう。