パチンカー:sin
かつては1店舗に3、4人ほどはパチプロと呼ばれる人の存在がありました。
80年代から90年代はかなりいたと思います。パチプロは文字通りパチンコだけをやって生活している人のことで、パチンコ盤面に打たれている釘を見て、その傾きや調整具合から「勝てる台、勝てない台」を見極めて打っていました。チューリップ全盛期、あるいは飛行機台があった時代は釘の調整は店側もシビアに調整し、今のデジパチになってからしばらくも、何発打って何回デジタルがスタートさせられるかを主眼に釘を読んでいました。
ところがデジタル機が中心となったあるときから、何回デジタルを回しても確率どおりに収束しないことが多くなり、パチンコ初心者のシロウトさんが座った台が大当たり連発という不可解な出来事をよく目にするようになったのです。
どんなに釘の状態がよくてデジタル回転が効率よく回っても、確率どおりにならないことに不振感をもったパチプロは、その内部構成回路を徹底的に分析、大当たりを効率よく発生させることができる方法を編み出します。
この対策として現在の出玉管理システムは成り立っています。どんなにいい出玉状態の確変状態になろうがホールコンピューターというシステムで島単位、あるいはブロック単位で総出玉が管理され、パチンコ店の意向で勝つことができなくなったのです。
こうやって多くのパチプロは職を変えなければならなくなりました。今のパチンコ台は店の今日の利益目標によって出る出ないが決まります。そんな確率どおりでないものはパチンコとはもはや呼べない別物。
どうしてもパチンコをやりたいという方はおみくじを引く感覚で、500円も打って大当たりしなければさっさと別の娯楽に向かったほうがお金と時間の節約になると思います。私は現在のパチンコ台のことを「完全自動集金システム機」と呼んでいます。